柿は鉢植えでも育てることができるのでしょうか?
柿は大きな木に実がなっているイメージが強いので、鉢植えは可能なのかしら?
実ができて食べられるのかしらと、疑問形ばかりになってしまいましたが、鉢植え大丈夫です。
実も美味しくたべられます。
柿は、中国大陸や朝鮮半島、日本などに分布しています。
日本では沖縄や北海道など一部の地域を除いて広く栽培されています。
柿の園芸品種は1000種類以上あり、甘柿と渋柿に大別されます。
柿を鉢植えで育てる場合に必要なサイズは?
用土:赤玉土4:パーク堆肥4:パーライト2の割合でよく混和したもの
植え付け:11月.植え付け前に、苗木の根を切りそろえておきます。
植え付け方は、土を入れた鉢に根を広げていねいに植えつけます。植え付け後は乾かないようにたっぷり水やりをします。
鉢は、日当たりのよい、風通しのよい所におきます。鉢植えの場合は水の管理が重要なポイントになります。
柿は、乾燥に弱いので、1日1回たっぷり水やりします。
鉢の下の容器にあふれた水は、1回ごとに捨てます。
柿の育て方を徹底解説!必要な肥料もご紹介
剪定
剪定は鉢の高さの2.5~3倍くらいで芯を止めます。
剪定は12月下旬にはじめます。剪定によって残す数は、栽培2年目は10本程度、3年目は15本程度を目安にします。
肥料は月に1回。鉢植えは水やりの回数が多いので、緩効性肥料を施します。
2月に有機固形肥料を施こします。
ミツバチなどの昆虫が受粉するので、特に必要ではありませんが、毎年実のつきが悪い場合は、人工授粉も試してみてください。
雄花を集めて花粉を集めます。淡黄色の花粉をピンセットで集めて採取します。
柿の花は開花してから3日くらいが雄しべ採取の時期です。
それ以上たつと花弁が茶色く変色して、花粉採取用として使えません。
花粉は刷毛で集めて、授粉に用います。
その時、雌しべの授粉させる部位が褐色になっていないものを選びます。
摘花
6月に摘花します。一枝に雌花3個を目安に、弱い蕾をかき取ります。
一枝に一個、一鉢に2~5個を目安に摘花します。その時病害虫に侵されていないヘタの大きな実を残します。
収穫
収穫は果実全体が橙色に近づいたものから、収穫します。
果梗の切り口が残るとほかの果実を傷つける恐れがあるので、へたのギリギリの所で切り落とします。
干し柿にするときは、果梗を残して収穫します。
果実をいつまでも樹上に残しておくと、養分が奪われて、樹製が弱くなるので、葉が落ちる前に収穫を終えます。
甘柿は収穫してすぐに食べられますが、渋柿や渋が抜けていない渋柿は、ホワイトリカーに浸したり、干し柿にして渋を抜きます。
大秋柿と奈良の柿検定
柿にはこんな柿と、こんなニュースもあります。
「大秋柿(たいしゅうがき)」は、果頂部を中心に円を描くように条紋と呼ばれる黒い筋が入るものがあります。
市場では、見た目が悪いと敬遠されますが、甘く熟した証拠です。
糖度は17、18度で種が少なくて、入っていても2~3個です。
青いうちから食べられて完全に熟したものよりシャキシャキしています。果肉が梨のようにシャキシャキで、柔らかく果汁も多いです。
柿の生産量全国2位の奈良県では、毎年10月に「奈良の柿検定」が実施されます。
出題されるのは、柿や五條市など生産地の観光・産業で、一般の部(定員100人)が50問。小学生の部(定員50人)25問。
鳥取県西条市柿日本一戦略推進協議会が、製菓用に、渋くない西条柿のピユーレの作り方を発見しました。
西条柿は渋抜きした後も、加熱すると、渋味が出てくるのですが、一度ピューレにしてから、冷凍保存した後で使うと、加熱しても渋味が出にくくなります。
これで、美味しいスイーツができあがります。
まとめ
柿は梨と並んで、秋の味覚の代表格です。
柿が出はじめると秋を感じます。
鉢植えの柿で、秋を感じて、そして美味しい果実をお召し上がりください。