ベロア(Velour)は、ベルベットと似た生地ですが、ベルベットと違うのは、滑らかな光沢のある生地で、織物を毛羽立てて作ります。
「ベロア仕上げ」というのは、毛織物の両面を毛羽立てて加工した生地を指します。
ベロアはベルベットと似ているので、ベルベットと混同されますが、製造方法が違います。
ベロアは、織物生地を起毛させることにより毛羽立ちを強くした生地で、原料として、毛・絹・コットン・レーヨン・アセテート・ポリエステルなどが使用されます。
ベロア素材の魅力には、柔らかくふっくらとした風合い。
光の当たり方によって様々な色合いに見えるのが魅力です。
高級感があるので、ドレスやワンピースのちょっとワンランク上のファッションアイテムの素材としても利用されます。
また、高級寝具やバッグにも使用されています。絹のように滑らかで手触りのよいベロアは、まだまだ応用範囲の広い素材といえます。
ベロア素材はいつまで着ることできる?
ベロアといえば、秋冬の定番素材です。
あの独特の手触りとエレガントな光沢感、表面が起毛していることから保温性が高いので、秋冬にピッタリの素材です。
色々な洋服との組み合わせ方などにもよりますが、ベロア素材をいつまで着ることができるかとなると、おおよそ9月の下旬から4月の上旬くらいが目安となります。
9月の中旬頃では、まだまだ暑い日が続きますし、4月中旬くらいになると春の訪れとともに、暖かい日が続くようになります。
また、素材的にも、見た目にも、少し暑い感じを与えてしまいます。
じゃあ、春夏にベロアを着るのってナシ?いいえ、答えは、ありです。
ファッションのシーズンレス化が進んでいる今、ベロア素材の春夏ものも色々とでています。
ベロア素材を春夏に着るには、少し気をつけないといけないことがあります。
まず、ベロア素材の起毛が短いことです。起毛が長いとやっぱり暑くて、見た目にも暑い印象を与えてしまいます。
ベロア素材が薄手であること。秋冬物のように厚手のものだとやはり暑くなってしまいます。
ピンク、ライトブルー、レモンイエローなどのパステルカラーだと、春夏ものらしい雰囲気がでます。
秋冬物のように、肌の露出面が少ないものよりも、腕を出したり、首元が見えるもののほうが、春夏物らしくみえます。
見た目にも、独特の光沢感があるので、アイテムの占める割合が少ないほうが春夏物には、向いています。
ベロア素材を使ったトレンドコーデ5選
ベロア素材のTシャツに、黒のタイトスカート。
Tシャツは、少し渋めのカーキ色や藍色が似合いそうです。
できたら薄い生地のベロア素材のTシャツだと春から夏にかけても活躍しそうです。
ベロア素材のパステルブルーのプリーツスカートには、白かベージュのトップスを。
Tシャツでもブラウスでもさわやかな感じです。
ベージュ系のベロア素材のスカートに、ベージュのトップスも見た目が、重く感じられなくてスッキリとした印象です。
ベロア素材のパンツ。ワイドパンツは体形を隠せて、動きやすくて、春夏物としてもピッタリです。
茶色のベロア素材のワイドパンツに、ベージュのワイドTシャツでも、ピッタリしたTシャツでもどちらでもOKです。
柄物のプリーツベロア素材のパンツと単色のトップスのコーディネートも、キラキラ光るプリーツが、春夏にもキマリです。
柄もののベロア素材は、いろいろな表情を演出してくれます。
ロングのキャミソールワンピースも、薄手の柄物のベロア素材なら華やかでエレガントな雰囲気がだせます。
キャミソールワンピースは下に長袖を合わせたり、上にデニムを持ってくると、秋物としても長く着こなせそうです。
単色のロングのキャミソールワンピースも幅広く着まわせそうです。
ベロア素材のサンダルを足元に持ってくると、雰囲気がガラッと変わります。
また、ベロア素材のバッグも存在感と高級感があって素敵です。
薄手でパステルカラーのベロア素材だと、春夏に続いてそのまま、トップスを秋冬物に変えるだけで、秋冬物として、着て楽しめます。
まとめ
トップスにしても、ボトムにしても、ベロア素材を加えるだけで、ちょっとワンランク上のお洒落を、楽しむことができます。
独特の手触り、光沢を、洋服・帽子・バッグ・靴に取り入れて、楽しみませんか?