農家のおじいちゃんおばあちゃんって元気ですよね。
主人の祖父母は大きなお米農家で、お米の方は息子が継いでいるのですが、畑の野菜栽培は90歳近い祖母がメインでやっています。
孫の世代の私ちより体力があるなと感嘆するのですが、そうは言っても高齢者に変わりありません。
これからの時期、外仕事を頑張る祖母には体調管理をしっかりして欲しいと思います。
そこで、熱中症予防に役立つ食べ物を調べてみました。
・予防に必要な栄養素ってなに?
・おすすめの食べ物は?
こんな点を書いていきたいと思います。
熱中症ってどんな症状?
大量に汗をかくことで、体内の水分や塩分が失われたり、体温の調節機能が効かなくなったりした時に発生する症状をまとめて【熱中症】といいます。
気温や湿度が高い環境にいたり、激しい運動をしたりすることによって引き起こされます。
めまい、頭痛、体温の上昇、けいれんなどが代表的な症状です。
軽い症状で済む場合から、命に関わる状態になることもあります。
熱中症の死者が何人というニュースを夏になるとよく聞きますよね。
とくに、暑さになれていない夏の始まりや、梅雨の前や間でも突然暑くなる日は注意が必要です。
高齢の方はのどが乾かないから、トイレにひんぱんに行きたくないから、と水分補給を行わなかったり、年齢とともに暑さを感じにくくなっていたりします。
気温が高くてもエアコンや扇風機を使わなかったり、長袖を着用して熱がこもった状態に気づかなかったりします。
基礎疾患を持つ高齢者は重症化しやすい傾向があるので注意が必要です。
熱中症予防に必要な栄養素はなに?
熱中症予防に水分補給や体温調節はとても大切ですが、そもそも熱中症になりにくいからだを作っておきたいですよね。
食事をする際にどんな栄養を取っておくとよいのか見てみましょう。
1.ビタミンB1
糖質をエネルギーに変えるために必要な栄養素です。
夏になると食欲が落ちてしまい、体力がなくなるという症状を経験されたことはないでしょうか。
その一つの原因がこのビタミンB1不足です。
暑さで食べる気がなくなり、そうめんや簡単なごはんですませていると、炭水化物(エネルギーのもと)は摂取しているのに、それを分解して力に変えてくれるビタミンB1が足りなくて、結果体力が落ちてしまうという悪循環になってしまうのです。
ビタミンB1は豚肉に多く含まれているので、そうめんなどを食べるときにめんつゆだけで食べるのではなく、炒めたりゆでた豚肉をプラスすることで、必要な栄養素を取ることができます。
ビタミンB1は米ぬかにも多く含まれています。
今の精米されたお米はほとんど米ぬかがついていないので、玄米を足したり、麦ごはんにするとビタミンB1を摂取することができます。
2.ビタミンC
免疫力を高め、ストレスへの抗体を作ってくれる栄養素です。
夏の紫外線で気になるシミやそばかすの予防もしてくれます。
トマトやパプリカ、ブロッコリーやモロヘイヤなどに多く含まれています。
ビタミンCは熱に弱く、大量に摂取しても排出されてしまう栄養素なので、一気にたくさん食べるというよりは定期的に摂取すると効果が高まります。
3.クエン酸
疲れのもととなる乳酸の発生を抑えてくれる栄養素です。
酢やレモンや梅干しといったすっぱいものに多く含まれています。
お年寄りにおすすめの熱中症予防の食べ物3選!
昔から、季節にとれる野菜を食べるのがからだに一番よいといわれますね。
だからこそ農家の人は元気なのかなと思います。
熱中症という観点から、夏野菜をどうやって食べるのが効果的なのか紹介したいと思います。
1.きゅうり
夏野菜の代表といっても過言ではないきゅうり。
きゅうりには汗をかくときに塩分とともに失われる「カリウム」が多く含まれています。
他にもビタミンCが含まれているので、シンプルに「きゅうりの漬物」をおすすめします。
漬物にすることで食べやすくなりますし、塩分補給ができます。
汗によって排出されてしまう塩分とカリウムを摂取できて、夏バテ予防のビタミンCを一緒にとることができます。
漬物を作るときに酢を使えば「クエン酸」も同時に摂取できるので、まさに夏にうってつけの食べ物というわけです。
2.モロヘイヤ
独特の粘り気が食欲をそそる食材です。
…余談ですが、筆者は子どもの頃にモロヘイヤが大好きすぎて、母がいない時に畑からモロヘイヤの葉を取ってきて、そのまま食べたことがあります。茹でもせずに生で。
茹でるとねばねばになることを幼い私は知らず、「なんでねばねばしないんだ!!」とがっかりした記憶があります。(それで?って言わないでね。モロヘイヤについて書いていて思い出しただけです…)
モロヘイヤはアラビア語で「王様だけのもの」という意味を持つほど、栄養満点の食材です。
熱中症という観点では、ビタミンB1、ビタミンC、カリウムがたっぷりと含まれています。
モロヘイヤといえばあのねばねば成分ルチン。
こちらも血糖値の上昇を抑える効果があります。
茹でて刻んだモロヘイヤに、納豆とオクラをまぜて「ねばねば和え」なんていかがでしょうか。
しょうゆやめんつゆ、お好みのドレッシングをかけて、そのままでもご飯にかけても。そうめんなどの麺と合わせても相性抜群ですね。
3.トマト
「トマトが赤くなると医者が青くなる」といわれるほど、からだによいものがぎっしりと詰まった食材です。
抗酸化作用のあるビタミンAやビタミンCがたっぷり含まれています。
ビタミンCは熱に弱いため、加熱調理するよりもそのまま食べることをおすすめします。
トマトの栄養素にビタミンEを追加すると、抗酸化作用がより高まってサビつきにくいからだを作ることができますので、ビタミンEが豊富なオリーブオイルの追加がおすすめです。
オリーブオイルと酢を使って「トマトのマリネ」を作れば、最強のビタミン群とクエン酸を摂取することができ、熱中症予防におすすめの料理になります。
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まとめ
熱中症予防の食材を調べてみると、夏野菜がたくさん出てきたことに驚きました。
旬のものはからだが必要としているということですね。
農家のおばあちゃんを気づかいつつ、おいしいお野菜をもらって一石二鳥ですね。
おいしくて栄養満点の夏野菜を食べて、暑い夏を無事に乗り切りましょう。