使い終わった通帳は、処分してもいいのか、それとも一定期間保管しておかないといけないのか?これって悩むところですよね。
どうするのが一番いいのか調べてみました。
通帳はお金の流れが一目で分かってしまうので、他のゴミと同じように捨ててはダメです。故人の通帳も不用意に捨てない方がよいです。
使い終わった後に保管期間はある?
繰り越して不要になった通帳を、家計管理に使わない時は、いつ処分しても問題はありません。
家計管理に使ったり、ローンを組んだりするという場合には、一年分の金銭の流れが記載されている通帳は残しておいたほうがいいです。
ローンを組む際などに求められる通帳記載情報は通常3カ月までです。
家計管理に必要な分も含めて過去2年分より前の通帳は処分しても大丈夫です。
確定申告の際に、通帳の記載を領収書代わりにしている場合は、5年間保管しておけ
ばOKです。
金融機関では、取引の帳簿の保管期間が10年と決められているので、もし処分してしまっていても、必要ならば銀行に依頼すれば、有料で、取引記録を再発行してもらえます。
通帳が何冊もたまって保管場所に困るという時には、2年以上前の取引記録が記載されている通帳は処分してもOKです。
故人の通帳は、遺産相続の手続きが終わるまでは廃棄してはだめです。
税理士に相談して、廃棄してよい通帳と残しておくべき通帳の区別をしてもらいましょう。
合併してなくなった銀行に預金が残っていると思われる場合は、合併して新しく発生した銀行に通帳を持参して問い合わせましょう。
遺産相続も終わり不要になった通帳は後述と同じやり方で廃棄処分します。
カードも残っている場合はハサミで切って処分します。
もし必要な通帳を廃棄した場合、自分名義の通帳ならば、再発行は可能ですが、故人名義の通帳は、再発行できなかったり、時間がかかったりすることがあるので、要注意です。
もし、結婚前の旧姓で作った古い通帳が見つかった時は、その銀行の最寄りの支店に行って、口座の残高を確認します。
確認するには通帳・カード・届出印・運転免許証などの身分証明書・同一人物で
ある証明の戸籍謄本または戸籍抄本が必要です。
使い終わった通帳はどうするのが一般的?
記載された内容がわからないように、シュレッダーにかけてから、廃棄するのがおすすめです。
通帳の中身を手で引っ張って表紙部分から外して、バラバラにします。
表紙部分に記載されている個人につながる情報、住所・氏名・届出番号・届出印は、油性マジックペンで塗りつぶします。
その後、通帳に押されている印鑑部分は切り取りシュレッダーにかけます。
残りの通帳も同じようにシュレッダーにかけます。
特に届出印は判別できる形で捨てると悪用される可能性があります。
過去に、使用中の通帳と使用済みの通帳を盗まれ、使用済みの通帳から印鑑をスキャンされて、現金をATMで引き出された犯罪があります。
くれぐれも届出印の部分には注意が必要です。
シュレッダーがない場合は、100円ショップでシュレッダータイプのハサミが販売しているので、おすすめです。
通帳をカットした後は、新聞紙などで包んで、ごみ袋の外から見えないよう別の袋に入れてから、ごみ袋に入れて捨てましょう。
銀行などで通帳を廃棄してもらうことは難しいです。
繰り越した直後ならば、銀行の窓口で古い通帳を廃棄してもよいか聞かれることもあります。
通帳に記載されている金銭の流れを特に残しておく必要がない場合はこの時点で廃棄してもらってください。
それ以外で古い通帳だけを持ち込んで、廃棄を依頼することはできないです。
古い通帳を処分する時は、くれぐれも注意してくださいね。