『関サバ・関アジ』という言葉、聞いたことがありますか?
「いやいや、サバとアジでしょ?」「普通のサバやアジと何が違うの?」
そう感じた方、損してますよ!
ノーブランドのアジやサバと比較したら天と地ほど違う、関サバ・関アジの世界を知りたくないですか?
今回は関サバ・関アジの特徴や美味しい食べ方・お取り寄せの方法など徹底解説しちゃいます。
関サバのシーズンが始まる10月に乗り遅れないように、リサーチしておきましょうね。
関サバ、関アジとは?
関サバ・関アジとは瀬戸内海と太平洋の波が混ざり合う、豊後水道の荒波で揉まれ成長したマサバ・マアジのことを意味します。
育った場所にちなんだ、ブランド魚の呼び名が、『関サバ・関アジ』だったわけなんですね。
高級魚として全国にその名を轟かせた際に偽物が出回る事態が発生したため、商標登録されてそのブランドが守られるようになりました。
まさに由緒正しき高級魚といっても過言ではない存在なのです。
通常のマサバやマアジと異なり、
などの手順で出荷されます。
これらは全て魚に負担をかけず、最高品質のブランド魚として出荷するためです。
まさに大分プライド!いかに特別な存在かが伺えますよね。
関サバってどんな魚?間サバの特徴とは?
関サバとは、豊予海峡で漁獲され、佐賀関で水揚げされたサバというのが定義になっています。
豊予海峡は一年を通して水温の変化が少なく潮の流れが速いので、他のサバと比較して体が大きく身がよく締まっているのが一番の特徴になります。
見た目の特徴はそれ以外に、金色がかった体色やお腹に線が入っていることが挙げられます。
他のマサバは季節の変化に合わせて回遊することが知られていますが、関サバは豊予海峡で育つことからこのような見た目の違いが生まれたとされています。
関アジってどんな魚?間アジの特徴は?
透明感があり、ノーブランドのアジにはない美しい艶があるのが大きな特徴です。
関サバと同様に、豊予海峡で一年中育ち佐賀関で水揚げされます。そのため外観が金色がかっており、普通のアジと比較すると大きいです。
関サバ・関アジの旬の時期は?
関サバは水温が下がり始める10月~3月が旬と言われており、低い水温の中で泳ぐので身が締まっていて最高の味わいが堪能できます。
また関アジは逆に水温が上がり始める3月~10月と言われています。
大分県に行けば、一年のいずれの時期でもどちらかは必ず美味しく頂けるということですね!
両方を美味しく食べたい!という方には二つオススメの方法があります。
一つ目は、関アジの時期に食べに行くこと。
関サバは1年を通して脂の乗りが安定しているので、関アジの時期にあわせて食べに行ってしまおうという方法です。
二つ目は、毎年3月の中頃に行われる『関サバ関アジ祭り』に行くこと。
こちらのお祭りは関サバ・関アジのお刺身が低価格で味わえるだけでなく、県の特産品も手に入るおトクなお祭りになっています。
海鮮バーベキューや餅巻きなどの催しも行われるので、幅広い年齢層で楽しめるイベントになっていますのでオススメです。
関サバの値段は?
関サバは一匹あたり2000~7000円の価格で売られています。
「あれ、普通のサバっていくらだったっけ?うわー、全然違うじゃん。」と思った方、
漁協の方が関サバを出荷するまでの涙ぐましいまでの品質管理の工程を思い出してください。
そして一匹で大人3~4人前の刺身のお造りが出来ることを認識していただくと少し気持ちが落ち着くでしょうか?(笑)
ちなみに関アジは一匹あたり2000~6000円前後と言われています。
こちらも「あれ、一桁ちがったっけ?」と思う値段ですが、本当です。(笑)
それだけ、身が大きく新鮮な魚なんだなと思ってお許しください。
関サバ・関アジの美味しい食べ方って?
とりあえず、刺身。大分で食べるならりゅうきゅうでも。
関サバ・関アジどちらについても、まずは刺身で召し上がってください。
段違いの脂ののり・引き締まった身から感じる独特の歯ごたえ、ブランド魚の底力を感じてください!
できれば、カボスを絞ったのをかけて召し上がってもらえれば、あなたも大分通です。
「関サバや関アジって名前だけど普通のサバやアジとは種類ちがうものなのではないか。」
と筆者は初めて食べたときに勘違いをしました(笑)。
だまされたと思ってぜひ試してみてくださいね。
また大分に行って食べる場合は刺身と一緒に大分名物りゅうきゅうでもアジやサバを召し上がっていただきたいです。
りゅうきゅうとは大分の居酒屋などで出てくる魚の漬け。
九州の甘く香ばしい醤油をベースにしたタレに鮮度抜群の魚が漬け込まれた、ご飯がすすむ一品です。
魚の種類や漬けダレは居酒屋や各家庭で独自のレシピがあるので、いろいろ回って違いを楽しむのもオススメです。
ところで、サバやアジってスーパーで刺身で売っているところってあまり見ませんよね?
それは青魚全般に言えることですが、もともと傷みやすいからです。
巻き網などで漁獲された魚はもともと傷つきやすい環境で取られているので、さらに傷みやすいんです。
その点、関サバ・関アジは一本釣りされた後も徹底した品質管理が行われているから安心して生で食べられるわけですね。
また回遊せずに豊予海峡で育つため、寄生虫である『アニキサス』を取り込むリスクが少ないというところも、他のアジ・サバより生食に対する安心感がある理由なんですね。
関サバ・関アジを食べるならどこのお店がいいの?
リーズナブルな価格で楽しめるお店をご紹介します!
先ほどもあったように高級魚ゆえに食べるのに勇気がいる印象の関サバ・関アジですが、観光名所や有名な旅館で食べるとなるとやっぱりお高いです。
「学生さんの旅行とか困るじゃんか!」「地元の人はどうしてるの?」
と思われた方のために、リーズナブルに楽しめる方法を2つご紹介しますね。
別府 丸栄鮮魚

こちらは地元の方やお寿司屋さんが買いに来る魚屋さんなんですが、お刺身・寿司・揚げ物なども休憩所で食べることが出来ます。
また鉄輪温泉で有名な地獄蒸しの材料もこちらでリーズナブルに揃えられるという素敵なお店。
ちなみに関アジのお造りであれば1500円程度で食べられます。
旅館の価格の5分の1くらい。素敵でしょ?別府駅から近いのも観光客には魅力的ですよね。
時期によって価格が変動するのでそこはご注意くださいね。
次にオススメするのは正確に言うと、関サバ・関アジではないけど同じものを低価格で食べれますよという裏ルート的な方法です。
それは大分市から南下して佐伯市まで行って関サバ・関アジを食べるという方法。
地元の人は魚目当てで食べに行くならこの方法の人が多いと思います。筆者もそうでした。
きちんと説明しますと佐伯市は大分県南に位置する、漁業がさかんな港町です。
とれる魚は佐賀関で取れるものと同じです。海は繋がっているので同じものは取れるけど、港が違うからブランド申請はされないよということですね。
そのため、どの店も鮮度抜群の魚介類をビックリするほど安く提供してくれます。アジやサバもお安いです。
また下関で有名なフグもグッと安い値段で美味しいものが食べられるんですよ!
そんな県南の町で特にオススメしたいのはこちら!
塩湯
こちらは海水温泉が併設された、大分県屈指の海鮮料理処です。
店内にはいけすにその日とれた新鮮な魚介が並んでいて、この地方でしか食べられないものもたくさん置いてあります。
もちろんアジやサバも一級品がリーズナブルな価格で楽しめます。
ここでの一番人気は海鮮丼です。1200円なのにこんなに立体的に魚介が盛られていて採算とれるのかと心配になるくらいのボリュームです。
車でしかいけない場所であることと人気店なので平日でも並ぶことに注意して行ってください。
隣の温泉やソフトクリームを楽しみつつ、海を見ながら待つのも一つの手です。
関サバを通販でお取り寄せするなら?
通販で取り寄せるならこちら。
お取り寄せのオススメは有限会社富士見水産の通販です。
楽天はこちら
こちらは関サバ・関アジをはじめとする新鮮な魚介類を丸まま・刺身や開きなどの加工などいろいろな形で注文できるのが魅力です。
独自の冷凍技術が用いられているので新鮮なものをご自宅で楽しめます。
りゅうきゅうの漬けダレも一緒に売っていますので、食べたい料理に合わせて注文してくださいね。
まとめ
食べたらサバやアジへの概念が変わったという方が続出する関サバ・関アジの魅力をご紹介しました。魅力、伝わりましたでしょうか?
すぐにでも食べたくなったという方はぜひ大分県へ。湯布院・別府など有名な温泉処を楽しみながら、高級魚に舌鼓。そんな癒しの時間があなたを待ってますよ!