金華サバってご存じですか?
一般家庭の味方であるマサバとは一味も二味も違う、まさに『サバ界のエリートオブエリート』的存在なんです!どんな魚なのか、気になりますよね?
こちらでは秋が旬と言われる金華サバを徹底リサーチしちゃいます。
特徴や値段・購入方法からプレゼントにするならなどの情報をまとめていきますよ!
金華サバとは?
金華サバは“幻のサバ”と言われるほど、希少価値の高いブランド魚です。
宮城県石巻港の水揚げ量の約4割がマサバと言われていますが、その中から厳選された1割にも満たない大型のマサバが『金華サバ』です。
一体どれだけのマサバがふるいにかけられたのか、想像するだけでビックリですよね(笑)。
その金華サバの何よりも魅力的な点は“溢れる脂の旨味”です。
サバの脂にはもともと、
・EPA(血液をサラサラにする、血中の中性脂肪を減らす)
・ビタミンD(カルシウムの吸収をサポートする)
・DHA(脳の機能を活性化・記憶力を向上させる)
などの栄養素が含まれています。
普通のマサバより多くの脂を蓄えている金華サバは、当然栄養分も他のサバより多く含まれているわけですね。
希少価値が高くてなかなかスーパーに出回ることがない存在なのが、実に惜しい健康食品が金華サバであるとも言えますね。
金華サバの特徴は何?
では金華サバの定義はどうなっているのでしょうか?
こちらの3点がブランド基準とされています。
・定置網・一本釣り・巻き網のいずれかによって漁獲された高品質のマサバであること
・脂のりが抜群によい大型のマサバであること
この3点すべてをクリアして初めて金華サバと名乗ることが出来るなんて、かなりのハードルの高さですね。日本が誇る最高級のサバの一つといって差し支えない存在です。
石巻魚市場で認証された金華サバは認証シールが貼られたり、シリアルナンバーが付けられて出荷されていくことになります。
出荷された後も厳選された最高級のサバであることが一目でわかるようになっているわけですね。
万が一上記の基準に満たないマサバを金華サバとして出荷したことが発覚した場合はどうなるのでしょうか。
その場合はなんと、認証シールの没収と以後のシールの配布を停止するという措置が取られるそう。実質、ブランド価値を失うように追い込まれてしまうようなものですよね。
ここまでの対応をして、“金華サバクオリティー”を守っていると考えるとただただあっぱれ!ですよね。
普通のサバとは何が違うの?
一番大きな違いは“大きさと脂ののり”が全く違うということ。
厳密な定義はされていないものの『500g以上の大型のマサバで、その脂乗りは15%以上』が目安と言われています。
これは大型ではないマサバだと脂があまりのらない特性があることが関係しています。
秋の旬の時期には冷たい海水で身が引き締まった1匹1kg、脂乗りが20~30%の大物が出荷されることもありますが、まさに“サバ界の横綱”的存在ですよね。
脂が醤油をはじくサバと言われるのも納得です。
金華サバの生息域はどのあたり?
マサバは回遊魚であるにも関わらず、回遊せずに三陸沖にとどまるのが金華サバの特徴と言われています。
では一体なぜ、回遊しないのでしょうか?
黒潮と親潮がぶつかり合う金華山周辺の海域は世界三大漁場のひとつと言われる栄養分の多い海です。
当然魅力的なエサを求めて多くの小魚たちも集まってくる、魚たちにとってはパラダイスのようなところなんですね。
そのため、本来であれば餌を求めて回遊するマサバが回遊する必要がないのです。
豊富なエサをたっぷり食べたサバだからこそ、上質な脂をもつサバに育つんですね。
また回遊しないために、“アニキサス”などの寄生虫を取り込みにくいというメリットもあります。
衛生面でもクオリティーが高いことから、現地ではお刺身や寿司などの生食としても食べられるのが金華サバの強みと言えます。
金華サバはいつが旬の時期?
旬は秋ごろで10月~11月が一番美味しい時期。
サバの産卵期は3月~8月と言われており、それを終えた9月以降は金華山沖の漁場の豊かな栄養分を含んだエサをしっかりと食べ脂が乗ってきます。
10月以降は東北のいち早い寒さがやってくる影響で海水温がグッと下がり、身が引き締まったサバが仕上がってきます。
そのため、10月・11月が一番美味しい時期と言われているんですね。
金華サバの値段と相場はいくらくらい?
1匹あたり2万~3万円程度の高級魚。
水揚げ量自体が減っていることや品質にこだわりぬいていることが影響し、金華サバは一匹2~3万円と言われています。
過去には築地でキロ1万円の値段が付いたこともありますが、普通のマサバがキロ593円程度(2018年東京都中央卸売市場10月データより)であることを踏まえると、それがいかに高級品として認知されているかがよくわかりますね。
大きさ、味わい、風味のどこをとっても一流である金華サバなので、値段が高いことは少し目をつぶっていただいて、一度食べて納得をしてもらえればと個人的には思います。
勿論缶詰や干物などのお値打ち加工食品が多数ありますので、お値段が気になる方はそちらからお試しいただければ幸いです。
金華サバのおすすめの食べ方は?
脂を活かした炙り寿司がイチオシ!
他のサバとは全く異なる、脂がのった金華サバ。
その脂を楽しむのに筆者が一番オススメしたいのは、ずばり『炙りの金華サバ寿司』です。
日本を代表する米どころである宮城の新米と秋が旬で脂がのりに乗った金華サバのハーモニー。この組み合わせで間違いが起こるはずがないと思いませんか?(笑)
少し炙った分、香ばしい香りがプラスされ食欲を掻き立てる一品です。
昔からお祝いの席にふるまわれてきた料理としても有名なので、高齢の方にも喜ばれるプレゼントとして人気です。
もう一つオススメしたいのは、『しめ鯖』です。
サバ好きにはたまらない、魚本来の旨味と風味がしっかりと堪能できる一品ですね。
こちらはサバの臭みが気になるからサバが苦手だという方にこそチャレンジしていただきたい料理になります。
傷みやすいサバを長く保存でき、栄養価も失われにくいのでお土産にうってつけの商品ですね。
金華サバのおすすめの購入方法は?通販で買うならこちらのお店がイチオシ!
サバは足が速い魚の代表格ともいわれています。そのため、もし食べるのであれば石巻まで行くのが勿論ベストです。
ただ簡単に行けない方がいらっしゃるのは文明の利器である、通販を利用しましょう!
〇『本田水産』の金華サバの加工食品
こちらのページでご紹介した、しめ鯖などのほかにも漬け丼などの商品が手に入ります。
凝った商品が手に入るのはとてもうれしいですよね。
また楽天などの大手通販サイトから商品を探したい方にオススメしたいのはこちら!
〇石巻こだわりや本舗
こちらは目利きのプロが厳選した商品を取り扱っていることで有名です。
『月曜から夜更かし』でマツコ・デラックスさんを唸らせたことで有名なしめ鯖がこちらで取り扱われています。興味がある方はぜひお試しくださいね。
金華サバをプレゼントするなら?
一風変わった燻製生ハムで話題をさらってみては?
「燻製生ハム?ん?魚の話してなかったっけ?」
そう思われた方、筆者も最初は同じことを思いましたので、ご安心ください。(笑)
こちらは金華サバに火を通さず、さくらチップを用いて燻製した一品です。
(※購入方法のところでご紹介した本田水産の商品になります。)
2010年に水産庁長官賞を受賞した名品でありながら、意外とお手頃な値段であることや、前菜にもメインにも使いやすい商品であることが贈り物に適しているのではないでしょうか。
特におつまみのレパートリーにマンネリ感を感じている方や女子会で友達と被らないおしゃれなメニューをお探しの方にこそオススメしたい一品です。
結構塩味が効いている商品なので、生ハムのように薄く切って召し上がることと、小さいお子様がいる家庭では誤って食べさせないようにだけ注意してくださいね。
まとめ
金華サバの魅力、いかがでしたでしょうか?
石巻と言えば、東北の震災では壊滅的な被害をうけた地域でもありますよね?
まだまだ復興への道半ばである今の時期に、私たちができることの一つが観光と特産品を味わうことではないでしょうか。
難しいボランティアはしり込みしてしまいますが、ともにウィンウィンの関係が築ける観光は始めやすい復興へのお手伝いかと思います。
ご興味の方はぜひ、金華サバを通しての復興支援にご協力くださいね。